1・2年生の総合的な学習の時間(総学)では、1年生は7月に津和野町を知る町歩きフィールドワークを行い、その後、1・2年生それぞれ7月から11月までの間に各3回、様々な講師の方による少人数制の体験授業「ブリコラージュセミ」を通した学びを実施しました。
ブリコラージュとは、フランス語で「日曜大工」を意味する言葉です。大辞泉では、加えて「あり合わせの道具や材料で物をつくること」「持ち合わせているもので、現状を切り向けること」と説明されています。
総学の目的は、下記の3点です。
・「今、ここにあるもの」に気づき、それを活かすこと
・自分に合ったやり方で社会に関わること
・経験したことを、言葉にして表現すること
津和野という地域の強みである人の多様性や、たくさんの地域資源、豊かな自然環境、歴史ある街並み、伝統的文化等を活用して開講されるブリコラージュゼミ。
自身の興味・関心に合わせて受講できるよう、毎回希望選択制により実施しました。
また、体験したことやそこで学んだこと、考えたことなどを毎回ゼミ体験後にふりかえり、言葉だけでなく、文章にして整理することで、自身の今後の活動や将来やりたいこと、進路等につなげて活用できるようにしていきました。
〇各学年3回に分けて開講したブリコラージュゼミの内容を紹介します。
<1年生 ブリコラージュゼミ>
【第1回 9月12日(水)】
【第2回 10月17日(水)】
【第3回 11月20日(火)】
〇1年生の感想をいくつか紹介します。
「レシピがなく正解がない料理ってこんなに楽しいものなのかと思いました。機会があれば、このような活動にまた取り組みたいです。」(“食べる”を創る秋篇)
「初めて見るものがたくさんあり、手にしてじっくりと体験できたのがとても楽しかったです。まず、覚悟を持ち、それを口に出すことが大事だと講師の方がおっしゃっていたので、自分もやりたいことにして、口に出しながら人に助けてもらいつつ、頑張っていきます。」(バックパッカー入門)
「空き家改修の現場で、もともと戸だったものを机にしていたことに感動しました。ほとんど普通の机にしか見えなかったです。また、自分で建物の間取り図を書いた時に、とても難しく、建築士という仕事は大変なのだと思いました」(津和野建築入門)
「石碑巡りをする中で、もっと楽しむために、少しでも読めるようになりたいと思いました。実際に歩いて教えていただく中で、どんどんと新しい疑問が浮かんできました。身体を動かして学ぶことの重要さを感じました。」(郷土史研究入門)
<2年生 ブリコラージュゼミ>
【第1回 7月12日(木)】
【第2回 10月10日(水)】
【第3回 11月8日(木)】
〇2年生の感想をいくつか紹介します。
「自分もそうですが、町内の人でさえ、冬虫夏草のことを良く知らないのではないかと思います。私も身近な人から冬虫夏草の価値について話していきたいなと思います。」(冬虫夏草の世界)
「今回の体験で日本と海外の牛の飼い方の違いや日本の家畜について知ることができました。また、私たちが普段食べている牛と触れ合う中で、食べる際に感謝をしていこうと思いました。」(牛に触れよう)
「これまでプログラミングについて触れることはあまりなく、今回の講座がとても楽しく、もっと学んでいきたいと思います。学びながら、将来の進路の一つとしてプログラミングなども考えていきたいと思います。」(プログラミング入門)
ご協力いただいた講師のみなさま、ありがとうございました!
2年生は引き続き、ブリコラージュゼミでの様々な体験・気づきを活かして、5つのテーマに分かれて課題解決のプロセスを考える学びに取り組んでいきます。