3月16日(金)、19日(月)、22日(木)に、1年生の美術と音楽の選択者が、津和野町立安野光雅美術館と津和野町立桑原史成写真美術館を訪れました。
冒頭に美術教員の篠田巧先生より、作家や作品についての説明をきいてから実際に作品を見学。エッシャーのだまし絵などにも強い関心があったという安野光雅さんの作品には、空間を不思議に描いた作品の展示などもあり、生徒も興味深く眺めている様子でした。
また、報道写真家の桑原史成さんは、津和野町及び津和野高校のご出身でもあると聞き、身近な存在として作品を見ることができていたようです。
1年生の宮内映実さんと畑光晴くんの感想を紹介します。
○宮内映実さんの感想
津和野出身の安野光雅さんの絵と、桑原史成さんの写真を見て、とても魅力的なものですごく心に残っています。特に心に残っているのが、安野光雅美術館にあった「ABCの本」という絵と、桑原史成写真美術館にあった「戦争に関連する写真」です。
「ABCの本」という絵は、アルファベットと絵がユニークに描かれていて、見ていてとても楽しかったです。「戦争に関連する写真」は、戦争中のリアルな風景が写真から痛いほど伝わってきて深く印象に残っています。
私は今回の授業で、津和野出身の方の事がまた一つ知れたと思います。これからもっと津和野出身の方の事が知れたらいいなと思いました。
○畑 光晴くんの感想
津和野出身の画家、安野光雅さんの美術館と、同じく津和野出身の写真家、桑原史成さんの写真美術館に行きました。安野さんの美術館では、津和野の風景や外国の街並みの作品など、いろいろありました。どれもとても細く、一人ひとりに動きがあり、絵の中に自分が溶けこんでいるかのような気持ちになりました。中でも印象的だった絵は、川とのどかな街並みが描かれた絵です。川の水の部分だけ、アクリル板のようなものに描かれていて、それが絵に貼ってありました。同じ面に描かれているより立体感がある気がしました。
次に行った桑原史成さんの写真館では、とても考えさせられる写真ばかりでとても良い経験をしました。中でも一番印象に残っている写真は、水俣病の人の写真です。私たちが公害を気にせず安心して暮らしていけるありがたみを感じさせてくれたと思います。
今回の授業で、あまり広くはない津和野ですが、他には例を見ない考えさせられる場所、様々なことを連想することのできる場所がたくさんつまった津和野を誇りに思いました。