卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
卒業にあたって、3年生の各クラスの担任の先生から、卒業生のみなさんにメッセージをいただきましたので掲載します。ぜひご覧ください。(PTA会報に掲載したものと同文です。)
多久和先生からのメッセージ
先日、一昨年担任をしていた生徒の保護者さんとお話しする機会がありました。
当時は1年1組担任。入学式前日に県内中心に大きな地震が発生し、心配しながら教室に入ったことを覚えています。全員の元気な顔を確認し、無事に入学式ができました。
それからまもなく3年。入学当時は想像もしなかったことの連続で今に至っています。だからよけいに時が過ぎるのが早く感じます。
保護者の皆さんも同じ、いえ、私たち教員よりもよけいに早く、慌ただしい3年間だったと思います。そのせいか、今年面談や学校行事でお会いする保護者の皆さんは口をそろえて「もう卒業ですかぁ。早いですねぇ。」としみじみおっしゃっていました。
卒業を控えた皆さんを見ていて、自分の高校時代と比べてみると改めて気づくことがたくさんあります。
①3年生50名のうち、自宅外から通う生徒が約半数。
→自分が高校生の時、家以外の場所から通う生活は想像できなかった。食器洗いや洗濯、お金のやりくりはみんな親任せだった。
②教室内に石見弁と関西弁と関東弁(というのでしょうか?)が飛び交う毎日。
→自分が高校生の時、県外の人と交流した記憶は無い。大阪の大学に進学して、しばらくはカルチャーショックとホームシックで大変だった。
③3年生50名について、先生方はすぐ顔と名前を覚え、日々の授業や部活動はもちろん、校内ですれ違った時も気軽に声を掛けておられ、生徒も積極的に相談ができていた。
→自分が高校生の時、担任を含め教員と何回話したっけ?授業や部活動以外で名前を呼ばれたことがあったかな?
④3年生50名が、3年間で接した地域の方々、コーディネーターはどのくらいの数に上るのか分からない。1年次のトークフォークダンスで、生き生きと話す50名とゲストの表情は忘れられない。
→自分が高校生の時、③にあるように、学校の先生とも数えるほどしか話していない。先生や親以外の大人とは、挨拶だってしたかどうか・・・。
高校の規模や雰囲気、何より時代が違うと言われればそれまでですが、最大の違いは④ではないでしょうか。3年間、予想外の出来事の連続で不安や不満もあったと思いますが、それでも50名が毎日元気でツコウ生活を頑張れたのは、保護者をはじめ本当にたくさんの人々の応援のおかげだと思っております。
卒業後の50名の人生は、もっと予想外の展開が待っているのでしょう。どうかツコウOBになることを誇りに、持ち前の元気と笑顔で、今まで出会った人たちのことを時には思い出しながら、たくましく生き抜いてください。
卒業おめでとう。3年間ありがとう。