佐々田正德様におかれましては、この度、本校寄宿舎をご寄附されたご功績により、紺綬褒章を受章されました。心よりお慶び申し上げます。この褒章は、公益のため多額の私財を寄附された方に、天皇陛下から授与される栄典です。佐々田様の受章は本年3月に決定し、10月14日には東京において伝達式が執り行われました。式には、島根県を代表して石原副知事、和田教育施設課長、そして私(校長)が同席し、佐々田様へ褒章が手渡されました。
佐々田様は、本校をご卒業後、東京で多大なご苦労を重ねられながら事業に成功されました。そのご成功の陰には、故郷・津和野への恩返しを強く願う、熱い想いがおありでした。この熱意から、未来を担う後輩たちの育成のため、私財を投じてこの度本校寄宿舎を寄附なさいました。佐々田様は、このほかにも、津和野城跡や森鷗外記念館の整備など、津和野への多岐にわたる貢献を続けていらっしゃいます。
ご寄附いただいた寄宿舎「正徳寮(せいとくりょう)」は、定員100名(男女各50名)で、現在90名の寮生が生活しています。部屋はすべて快適な二人部屋で、各室にエアコン、冷蔵庫、金庫、学習机、本棚、ベッドなど、生活と学習に必要な設備が完全に整備されています。寮生からは「とても快適で集中して学習できる」と大変好評です。食事は土日を含め3食提供され、平日の昼食は学校へお弁当が届けられます。食費込みで月額38,000円という寮費に、保護者の方々からは感謝の声をいただいております。
今回の佐々田様のご受章に対し、津和野高校関係者一同、心より敬意と祝意を表します。佐々田様の津和野と母校に対する熱い想いと、新寄宿舎へのご期待に応えるべく、私たちはこれからも津和野高校の教育の一層の充実を図り、「世界で活躍する人」をこの津和野の地で育成してまいります。
(文責 松田)



