2年生の鈴木元太くんが、1年生の夏から取り組んでいる研究について、2017年の12月にアメリカのニューオーリンズで開催されたAGU(American Geophysical Union)の学会及び、2018年1月16日に東京で開催された「第5回国際北極研究シンポジウム(ISAR-5)」にて発表しました。
鈴木くんは、北海道大学が行っているSuper Scientist Program(通称北大SSP)と言われる、世界が抱える地球規模の課題解決に取り組む研究者の育成を支援するプログラムに参加し、1年生の夏頃から北極圏トナカイの周遊経路変化の要因についての研究に取り組んでいました。
今回、Investigation for annual route changes of reindeer migration in Siberia using satellite remote sensing(衛星リモートセンシングを用いた北極圏トナカイの周遊経路変化の要因についての研究)というテーマで研究の成果を学会とシンポジウムで発表しました。
発表では、衛星リモートセンシング(人工衛星が撮影した画像を解析することで地球上を観測する手法)を用いて、植生や土壌水分量の変化に着目した観測を通してシベリアに生息するトナカイの移動経路の変化の要因を調査しました。
鈴木くんの、北大SSPに参加したきっかけや学会での発表の感想を紹介します。
「通常、講義聴講や研究室に参加させてもらっての研究スタイルが多い中、北大SSPは自分でテーマを決めて自分で研究ができるので良いなと思い参加しました。津和野では実際に地域で活動をしている方にお話を聞いたり、一緒に活動させてもらう機会は多いのですが、いろいろな事象について科学的な根拠を考えたり知る機会が少ないと感じていました。いろいろな事象の科学的な根拠を知ることも大事だと思っていたので北大SSPではそのような研究ができとても有意義でした。研究は一人で行い、毎週行われるwebミーティングで先生と議論しています。研究には多くの時間を充てなければならず大変でしたが、目標だった国際学会での発表が出来て満足しています。」
鈴木くん、調査・研究及び発表、本当におつかれさまでした!
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