3月3日(土)、4日(日)に行われたマイプロジェクトアワードしまね大会に参加した、2年生の藤井晃士くんが取り組んでいるプロジェクトを紹介します。
1年生の渋谷圭香さんによる取材及び大浴礼華さん撮影の写真です。
○藤井晃士くんのプロジェクト 『ビオトープづくり』
・ビオト-プとは何ですか?
日本には正確な定義はありませんが、今回行ったのは人工的に生態系を作る、生き物が生活できる場所を作る、ということです。具体的には、学校の敷地内に穴を掘り、そこに水を溜めるということを行いました。
・ビオトープを始めたきっかけは?
小学生の頃に昆虫図鑑でビオトープを見たことです。ずっとやってみたいと思ってたときに、学校の大きな池がもったいないよねという話になって始めました。
結局、鳥取環境大学の方とお話をして、池では水と陸との境目にコンクリートがあって生物が行き来できないから生物の多様性は望めないよと言われ、学校に一から穴を掘ることにしました。
・ビオトープの活動で上手くいったことや、いかなかったことは?
上手くいかなかったことは、水の循環がないので水が濁ってしまい、生物が生活できる環境ができなかったことです。それに加え、自分の中で初めに、津和野に作るから津和野の自然を作るということで、津和野のものや、人が手を加えて無くても持続するということを定義づけて縛ってしまったので、難しくなったこともありました。
今はこの活動が停滞してしまっていますが、これから春になると、また生物が活動し始めるので、そこに向けてもう一度取り組んでみようと思います。
・他にも活動をしている姿を見かけましたが、何かされてますか?
婦人会の方と面談を行い、EM菌について学びました。EM菌とは、乳酸菌や酵母、光合成細菌など、どこにでもいる微生物で、人間にとって良い働きをしてくれる微生物の集まりのことです。EM菌団子を川に入れることによって、その川を綺麗にすることができます。
・EM菌の活動に取り組んだきっかけは?
津和野川を綺麗にしたい、子どもが遊ぶ川にしたいと考えていたときに、津和野川を綺麗にしている団体があると聞いたのを思いだして、役場の方に探してもらって、話す場を用意していただきました。EM菌のことはそこで知りました。
・準備から発表まで終えてみての感想は?
3月3日の発表の時、最初はマイプロ(マイプロジェクト)というものがわからず、最後まで自分の活動報告と変わりませんでした。活動内容が一貫性に欠けるので、言う内容を絞らなければならず、悩みました。発表前日は徹夜で原稿を作って、完成した時はホッとしました。
発表後のコメントでたくさんエールをもらい、1人でやる時は、行動するのが大変だけど、だからこそ褒めてもらって、今までの頑張りを認めてもらった気がしました。
決めつけてるだけかもしれませんが、あまり自分の周りにそういう人がいないので、自分に興味を持ってくれる人とか、自分のやっていることを肯定してくれるのは新鮮で嬉しかったです。
前回のニュースと今回、5名に取材してくれた渋谷さんにも感想を聞いてみました。
○今回、取材する相手が部活動の先輩で、気軽に話せる相手だったことや、質問内容も決めていたこともあって気が緩んでしまい、準備や段取りが十分にできていない状態で取材に臨んでしまい、先輩方をすごく振り回してしまい本当に申し訳なかったです。
また以前、おとなの方に取材された時、本題に入る前に雑談をしました。それで、「そういえば取材の時ってこういう風にするべきだったな」と気づくことができました。そうしていたらもっと本音を引き出せたのかなと思いました。
「辛かったけど、良い経験になった」と話す先輩方は本当にかっこよくて、私も来年こんな風になりたいと思いました。反省点も多かったですが、これからも取材する機会はたくさんあると思うので、この経験を活かしていきたいと思います。ありがとうございました!