「思い出した初期衝動」
先日、高校魅力化コーディネーターさんから、ツコウT-PLANのブリコラージュゼミの中で「ロックミュージック入門」という時間の講師をとのお話を頂いた。
何だか楽しそうなので引き受けさせて頂いたが、普段ライブや石見神楽でステージに上がる事はあっても、講師として人前で音楽を語る事など無いので、さてどうしたものかと思いながらアレコレとプランを練り、いざ当日。
会場に集まった生徒の皆さん。講師陣のデモ演奏から、楽曲の作り方や音に関わる仕事についての話をしたり、初めてギターに触れる人が殆どの中、シンプルなコードを伝授してリズムマシンに合わせて皆での簡単なセッション等々。始まった時には何だかみんな緊張してたけど、終わる頃には皆ギターの構え方も様になり、皆さん輝く瞳の笑顔で音楽を楽しんでくれている様子。
少しは音楽を奏でることの楽しさが伝わっただろうかと思うと同時に、生徒の皆さんを見ていて自分がエレキギターに初めて触れた時のことを思い出した。
中学生の時、何気に弾かせてもらった先輩のエレキギター。多分まともに音にもなってなかっただろうが、初めて自分の手でエレキギターを弾いたという衝撃とデカい音の衝撃。
そこから始まり何とかギターを手に入れ、次はもっと上手く弾きたいという欲求と共に芽生えた探究心で上達へ向けての情報を貪り、寝食を忘れてギターに没頭し、仲間と一緒に演奏する楽しさを覚えた中高生時代。
そんな頃を思い出しながら、次世代の若者達にも何か情熱を注げるものや一緒に夢中になれる仲間に出会って欲しいなと思った。もし出会えたならその後の人生はとても豊かなものになるだろうし、思いがけず人生の転機にその仲間たちが支えてくれるかも知れない。
今ツコウにはその出会いのキッカケがあちこちに転がっている気がしている。
そして、一つでも多くの豊かな人生への接点が繋がっていけば良いなと強く思う。