卒業生のみなさん、おめでとうございます!
卒業にあたって、3年生の各クラスの担任の先生から、卒業生のみなさんにメッセージをいただきました。
本日より3日間にわたり、担任の先生のメッセージを紹介していきます。
<3年1組 担任 坂根悠介>
皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんとは、2年間、津和野高校という場所で、同じ時間を共有してきました。この出会いは奇跡であり、もし私が担任をする学年が違えば、皆さんが津和野高校を選ばなければ、少し違うだけで全く出会うことがなかったかもしれません。この奇跡の出会いが、皆さんにとって少しでも良い影響となってくれていることを願っています。
私が津和野で過ごした2年間の中でも、特に3年生の担任での思い出は強く記憶に残っています。けが、けんかなどなど、毎月いつも何かがあり、いつも心配をし、いつもばたばたしてきました。そのため、「えっ、もう卒業?」というのが正直な気持ちで、もっと一緒に過ごしていたら、個性の強い3年1組のことがもっともっと分かったのではないかと残念でなりません。
そんな中、私が皆さんから教えてもらったことがあります。それは、「だれもが輝くものをもっている」ということです。
それは、「友達のことをとても大事にできること」であったり、「話しているときにはいつも素敵な笑顔をみせてくれること」であったり、「クラスのためにいつも時間割の黒板を前もって書くこと」であったりと、あまり表には出ないけども、そういった皆さんの輝きに出会えるたびに、嬉しく思い、にやけていました。この輝きは、皆がそれぞれもっていることを、3年1組を担任してきた私が保証します。
そして、これから新しい社会に世界に飛び立つ皆さんに、最後のメッセージを送りたいと思います。それは、私の好きな吉田松陰のことばにある「事を済すは誠に在り」です。これは、物事に取り組むためには誠実さが大事であるという意味です。ダイヤの原石である皆さんが、もっともっと輝くためには磨く作業が必要不可欠です。これから、つらいことも、逃げたくなることもあると思います。そんなとき、一歩でも歯を食いしばって誠実に、ひたむきに困難に立ち向かってみてください。そのときにこそ、人間としての根が深くなり、より大きく成長できると私は信じています。そして、もし無理なときは周りを見てください。支えてくれる家族、皆さんのふるさととしての津和野高校があります。卒業してからでも、困ったときにはぜひ、津和野高校に帰ってきてください。
最後になりましたが、生徒が卒業の日を迎えられたのは、保護者の皆様の支えてがあってこそだと思います。3年間、本当にありがとうございました。