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島根県×埼玉県高校生交流事業成果発表会が実施されました!

2月にオンラインにて令和3年度島根県×埼玉県高校生交流事業成果発表会が実施されました。

 

この発表会は、これまでに行ってきた探究的な学びの成果を相互に発表し、意見交換を行うことで生徒の学びを深化させ、次へのステップに繋げることを目的として開催されたものです。

 

 

参加校は、下記の8校です。全19チームが発表を行いました。

 

●島根県: 津和野高校、松江東高校、三刀屋高校、隠岐島前高校

●埼玉県: 児玉高校、児玉白楊高校、飯能高校、飯能南高校

 

 

各チームが7分程度で発表を行い、その後、大学生や国際協力機構(JICA)の方よりコメントをいただき、意見交換が行われました。

 

 

津和野高校からは、1チーム(下記4名)が参加しました。

研究内容や発表会の感想などを紹介してもらったのでぜひご覧ください。

 

【参加者】

1年生 柳井 海音さん

1年生 藤川 佳花さん

2年生 加藤 里佳子さん

2年生 盛 颯羽さん

 

【研究内容】

今回私たちは、学習障がいについての発表を行いました。

 

小学校の頃から、先生に話を繰り返し聞くなど、周りの子たちとは少し違う子が身近にいました。そして、そういう子がいることが日常で当たり前でした。

だけど高校に上がったら、そのような人たちへの誤解からトラブルが生まれてしまいました。

 

私は中学生の時に、学習障がいについて調べる機会がありましたが、周りの人は学習障がいや発達障がいについて知らなかったから、こういったトラブルが起きてしまったのではないかなと考えました。

 

そこで、みんなにもっと学習障がいと発達障がいについて知ってほしいと思い、この研究に取り組みました。まず自分たちの知識を深めるため、学習障がいと発達障がいについてインターネットを使って調べました。

 

その後に、学校ではそういう人たちのサポートとしてどのようなことをしているのか、学校の先生2人にインタビューを行いました。
そして、学校の教職員・高校生の計30人に、発達障がいの特徴を抜粋したもののアンケート調査を行いました。

 

自分たちで調べたことと、アンケート調査の結果、そして先生方へのインタビューで学んだことをスライドにまとめて発表しました。

 

 

【感想】

〇1年生 柳井 海音さん

 

私たちは、発達障がいのことを “あなたに知ってほしい!” という題名で発表しました。

 

この題名は最後までみんなで悩んで悩んでつけたものです。発達障がいのことを理解してもらい、それは特別でも、ましてや悪いことでもないのを知ってほしい!という思いが込められています。

 

私は1つのことに対し主体的に取り組む力がつきました。

本番までの準備において、校長先生や教頭先生をはじめ、たくさんの先生方が協力してくださいました。そのおかげで、発達障がいについて粘り強く調べることができました。本当に感謝しています。

 

また、埼玉県や島根県の他の高校と交流をしてみて、視野を広げることができました。他校と関わるのが難しい今、オンラインで関わりを持てたことはいい経験になったと思います。

 

 

〇1年生 藤川 佳花さん

 

今回の発表テーマ”発達障がい”については、これまで深く考えたことが無く自分自身勉強になることばかりでした。

 

今までは発達障がいを持っている方と自分とでは、どこか距離があるように思っていました。しかし実際は、障がいの症状のなかには自分にもあてはまるものがいくつかあって、お互いに距離などはなく、障がいを持っていることも悪いことではなくて、それは一人一人違った個性なのだと気づきました。

また先生方への取材で、ツコウでは生徒みんなが過ごしやすい学校生活を送れるよう工夫がされているということを知りました。

 

ただ考えているだけでは何も変わらないので、日常生活での周りの人との接し方に活かしたり、この機会だけでなく、ツコウ全体にも伝えられる活動を行ったりと実践していきたいです。

 

交流会全体を通しては、他校の高校生と交流することで、それぞれの地域の課題や、それにどう向き合うか、今まで自分にはなかった価値観を学ぶことができました。

 

振り返りの中で特に印象に残ったのは、「何をするにも自分から行く事(積極性)が大切」「特に初対面の方にはコミュニケーション能力が必要」というものです。当たり前のように思えるけれどそれをするのに少し怖気付いてしまうことが今まで多かったので、今回の機会でこの言葉を聞いて改めて当たり前のことに取り組みたいと思えました。

 

また、まだまだ地域の事など深く探求してみたいことが色々とあるので、今回の交流会を通して学んだ積極性やコミュニケーション能力を活かし、地域や学校の方、沢山の方と関わりを持ってこれからも学びを深めていきたいです。

 

 

〇2年生 加藤 里佳子さん

 

今回、学習障がい、発達障がいについて調べていくうちに、特別なことではないなと思いました。

アンケート結果からも、発達障がいの特徴の項目に一人あたり約6項目当てはまるとでたり、自分の中でも当てはまる項目が沢山ありました。

 

なので、知らない人に学習障がい、発達障がいについてもっと知ってほしい、そして、知る人が増えることで、知らなかったから起こるトラブルが一つでもなくなって欲しいと思います。

 

誰もが楽しく学校生活を送ることができるように、これからも知ってもらう活動をしていきたいと思います。

 

 

〇2年生 盛 颯羽さん

 

今まで障がいを持った人をどこか特別視してしまっていましたが、この活動を通して、障がいを持っているということは決して特別なことではないということを学びました。

 

というのも、発達障がいの特徴の項目に、私にもあてはまるものがいくつかあったからです。きっとあなたにもあてはまるものがあると思います。

障がいを少し身近に感じ、自分の考えを改めることができて視野が広がったように感じます。

 

これから発達障がいを持った人と出会ったときは、今回学んだことを思い出して関わっていきたいと思います。

また、これからもっと発達障がいを理解する人が増えて、誰もが暮らしやすい社会になっていったらいいなと思います。

 

発達障がいチェックリスト項目 抜粋はこちら