3月に津和野高校を卒業した山本日和さんが、1年前から携わってきた活動を紹介します。
山本さんは、津和野町にある森鷗外記念館の英語版のパンフレット制作に挑戦し、先日ついに、そのパンフレットが完成しました!
○山本さんに活動に携わった感想を紹介してもらいました。
「私は、1年かけて森鷗外記念館の英語版パンフレットを制作する活動に携わりました。英語表現に関しては、ALTや海外の大学生など10名以上の方々にアドバイスをもらい、外国人観光客にとってより分かりやすいパンフレットになりました。また、この英語版パンフレットに合うようなデザインをベルギー出身のグラフィックデザイナーの方に依頼しました。ここでは、津和野らしいものにしたかったので、なまこ壁をデザインにいれてもらうようお願いしました。
パンフレットの制作は簡単なことではなく、壁にぶつかることもありましたが、多くの方々がこの活動に関わってくださったことで、素敵なパンフレットができたと思っています。ありがとうございました!」
また、今回山本さんの活動を応援してくれた一人である、町営英語塾HAN-KOHの玉木愛実さんにもお話を聞いてみました。
「まず、英語版パンフレットはなぜ必要なのか、誰に読んでもらいたいのか、どんな情報を提供したいのか等の整理からのスタートでした。その上で山本さんに何度も伝えたのは、“本当に掲載しなくてはならない情報ってなんだろう?”“どんな情報が求められているのだろう?”と作り手の立場だけではなく、読み手の立場になって考えるということ。山本さんはそんな難しい問いに対してよく考え、しっかりその思いを言葉にして返してくれました。
その後、教育長や森鷗外記念館の職員の方に向けて、紙面のプレゼンテーションを行ったり、ラフを引いたり、インターネット上で参考となるデザインを探したり、ニューヨークの美術館のパンフレットのデザインを参考にしたりと、実際に紙媒体の編集の現場で行われている一連の手順を踏みながら、制作を行いました。長期休暇や受験のため、作業を中断せざるを得ない時期もありましたが、高校の卒業式の2日前、ついに完成したパンフレットが手元に届きました。長期に渡るプロジェクトでしたが、最後の最後まで諦めずやり遂げられたのは、制作にあたり、たくさんの方々のご協力があったからこそ。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
また、山本さん本人の強い意志が、多くの人を動かしました。この経験を糧に、また次の進路でのご活躍を期待しています」。
この英語版パンフレットは、森鷗外記念館をはじめ、津和野町観光協会、津和野町役場、日本遺産センターにて来場者に配布されています!
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