10月23日(火)の「総合的な学習の時間~ツコウT-Plan~」にて、高校生と大人が1対1で様々なテーマについて話をする「トークフォークダンス」(以下TFD)を実施しました。
*トークフォークダンス(TFD)は、京都でその原型が生まれ、福岡県福津市の先進的なコミュニティスクール運動の中で生まれた対話の手法です。
このTFDは、聞く・話すというコミュニケーション力をアップさせるだけでなく、地域の様々な大人の方と話をすることを通して、「多様な考え方に触れる」「自分の夢ややりたいことを応援してくれる人を見つける」「自分にあったやり方で社会に関わる」ということを目指し、昨年から実施しています。1つのテーマについて、高校生もしくは大人が、1分間という限られた時間の中で、相手に自分の思いや考えを伝えたり、反対に相手の思いや考えを、決して否定することなくしっかり聞き、対話を楽しむ場を参加者みんなでつくっていくものです。
今回は、このTFDの司会進行を、「思うは招こう会」のみなさんにお願いしました。「思うは招こう会」は、『地元の学生に、夢を持ち続けることの大切さを知ってほしい』という想いを持った地域の方が集まり、子どもたちに寄りそいながら様々な活動を行っています。今回、このTFDの「場」の進行を、学校で普段会う大人とは違う方にしていただくことで、「社会の中に存在する自分」をより鮮やかに体感することができると考え、「思うは招こう会」のみなさんに司会進行をお願いしました。また「思うは招こう会」のみなさんならば、このトークフォークダンスの場を、温かく、朗らかで、濃い時間にしてくれると思いました。
当日はアドリブも交えながら、優しくも熱気に満ちた場を作ってくださいました。「思うは招こう会」のみなさん、ありがとうございました!
TFDに参加した高校生の感想をいくつか紹介します。
「一番印象に残ったのは、大人の方々の話の始め方や進め方が、とても上手だということです。最初から本題に入ったりするのではなく、一つワンクッションを置いてから話し始めたほうが、話が進みやすいことに、やりながら気づきました。それを無意識に自分でも実践するようになってから、大人の方々と話すことがスムーズになり、かつ楽しめたので良い時間を過ごせたのかなと思いました。」
「僕は、普段一人で過ごすほうが落ち着くので、あまり人とは話さないのですが、この時間を通じて、人と話すことが少し好きになれたと思います。」
「地域にこんなにおもしろい大人がいたことに驚きました。いろいろな人と話せてすごく楽しかったです。」
「始める前は少しの抵抗と不安、緊張があったものの、終わった後にはもっとたくさんの方といろんなテーマで話してみたいと思うようになりました。私たちよりも多くの人生経験を積んでいる大人の方々は、それぞれに個性があり、話も多様でとても面白かったです。特に心に残っている話が、『相手に行って欲しい所』というテーマの時に、群馬県にあるハンセン病の施設を教えてくれたことです。相手の方はその施設を見て、とてもショックを受けたそうです。自分だったら行こうと思ったかわからない場所であったし、授業でやったこともあり、より興味が湧きました。」
また大人からは、「本当に楽しい時間だった」「高校生と関われて嬉しかったし、もっと関わりたいと思った」「真剣に考え、真剣に話してくれたのがとても嬉しかった。また参加したい」といった感想が多く寄せられました。
当日は、島根県高校PTA連合会(高P連)の研修会も開催され、高P連の会員のみなさまにもTFDに参加していただきました。
TFDにご参加いただいた約60名のみなさま、ありがとうございました。
また今回のTFD実施にあたり、津和野町教育委員会をはじめ、公民館などたくさんの方にサポートしていただきました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
今日のこの出会いを一つのきっかけに、これからも地域のみなさまとツコウ生とがたくさん関わっていければと思います。
これからもツコウ生・そして津和野高校をどうぞよろしくお願いいたします!